こんにちは、オハイオ州不動産仲介士の松本です。
コロンバス地区で住宅を探す際、多くの駐在員の方が直面する課題の一つが会社で設定された家賃予算と実際の市場価格との乖離です。
企業側では、家賃の上限を過去の駐在員が契約していたレートや旧データを基準に設定することがよくありますが、アメリカの不動産市場の動向は常に変化しており、特に人口増加が著しいコロンバス地区では数年前の相場が現在も通用するとは限りません。
その結果、設定された予算内で条件に合う物件が見つからないケースも少なくありません。
一方で、企業としても簡単に家賃基準を引き上げることは難しく、現場と本社の間で温度差が生じやすいのが現状です。
こうしたギャップを埋めるためには、客観的なデータに基づいて家賃相場を確認できるツールの活用が有効です。
Rentometer(レントメーター) https://www.rentometer.com/
住所を入力するだけでその地域の家賃相場を算出し、提示された賃料が適正かどうかを比較できるオンラインツールです。
仲介士の視点から見ればデータの正確性には一定の幅がありますが、現地市場と企業の家賃基準との整合性を確認するための参考資料として非常に有用です。
例えば現在市場に出ている「3825 Delwood Dr, Powell, OH」の家賃は2,800ドル。
Rentometerで検索すると、そのエリアの平均家賃は約3,003ドルと表示されます。この結果から3825 Delwoodの物件が相場よりもやや低い水準で提供されていることがわかります。
コロンバスの賃貸市場では、エリア、学区、固定資産税、治安など、さまざまな要因が家賃に影響します。
そのため単に金額だけで判断するのではなく、市場の動きや地域特性を踏まえて総合的に判断することが重要です。
Rentometerのようなツールを活用しながら市場を理解することで、企業と駐在員双方が納得できる住まい選びが可能になります。
今後も変化するコロンバスの不動産市場を注視しながら、より快適な住環境の実現に向けて最新情報をお届けしてまいります。




