オハイオ州のコンドミニアムが一戸建てより割高な理由

 

こんにちは、オハイオ州不動産仲介士の松本です。

オハイオに駐在する際、多くの方が「一戸建て」の賃貸を希望します。しかし不動産価格が高騰している昨今、なかなか希望条件に合う戸建てが見つからず、次の選択肢として「コンドミニアム」を検討するのですが、コンドミニアムも戸建て同様家賃が高い。場合によっては戸建て以上の家賃が設定されている物件を頻繁に見かけます。

コンドミニアムは「戸建てよりサイズが小さく、壁一枚隔てたすぐ向こうにお隣さんが暮らしているという環境、庭も共有なら家賃も安いはず」と思われがちですが、実際は戸建てよりも家賃は高い傾向にあります。

今日は仲介士の視点からその裏側にある「2つの大きな理由」について解説します。

 


 

【戸建てと異なるコンドミニアムの維持管理費】

高額なHOA(管理組合)の存在

まず大きな要因となるのがHOA( Homeowners Association )費です。

HOAとは:住宅地の共有スペースの維持管理やルール作りを行う「管理組合」のような組織。コンドミニアムの場合、この管理費用が戸建てに比べて非常に高額に設定されています。

  • 戸建ての場合: 年間150ドル前後(街灯や共用緑地の維持のみ)

  • コンドミニアムの場合: 月額300ドル〜600ドル前後(雪かき、ゴミ収集、共用施設維持なども含まれるため)

オーナーはこの高額な月々の支払いを家賃に含めて設定しなければならない為、結果として賃料が押し上げられてしまうのです。

 

「Assessment(特別賦課金)という追加のコスト

もう一つの理由はAssessment(アセスメント)の存在です。これは、コミュニティ全体で大規模な修繕が必要になった際に徴収される「特別費用」のことです。

  •  コンドミニアム:屋根の張り替えや外壁塗装など、組合が決定したタイミングで費用が各ユニットに請求されます。オーナーはこのリスクや出費を考慮した上で家賃を設定する必要があります。

  • 戸建て:屋根の張り替えや外壁塗装など、コンドミニアムと同様に修繕費はかかりますが、いつ、どの業者に、いくらで頼むかは「オーナー自身の判断」でコントロールする事が出来ます。この自由度の差が家賃の柔軟性にも繋がります。

 

「コンドミニアムは居住スペースが小さく、アパートと似たような作り。従って戸建てよりも安いはず」と思いがちですが、実際の市場は少し異なっています。

コンドミニアムには「芝刈りや雪かきなどのメンテナンスの部分で負担が少ない」という大きなメリットがありますので、この部分に家賃の価値を見出せる方には適した住宅と言えます。

それぞれのライフスタイルと予算のバランスを考えながら、最適な物件選びをお手伝いさせて頂きます。